指板の音名は、数えて探すのではなく、見た瞬間に浮かんでこそ役に立ちます。ルールを2つと目印になる位置をいくつか押さえれば、あとはくり返し練習でスピードを上げていくだけです。
最初に知っておきたい2つのルール
1つ目、幹音は7つで、そのあいだはほとんどが2フレット間隔です。音名は A B C D E F G の7つがくり返されます。となり合う音どうしはふつう2フレット(全音)離れていますが、BとC、EとFのあいだだけは1フレット(半音)です。ピアノで黒鍵がない2か所と同じです。
2つ目、12フレットですべてが最初に戻ります。12フレットの音は開放弦と同じ音名で、13フレットからは1フレットと同じ並びがくり返されます。つまり、0〜12フレットさえ覚えれば指板全体がわかるということです。
開放弦は太い弦から順に E A D G B E です。6弦と1弦はどちらもEなので、6弦を覚えれば1弦はおまけでついてきます。
まずは6弦と5弦から
すべての弦を一度に覚えようとすると時間がかかり、すぐに混ざってしまいます。6弦と5弦から覚える理由は2つあります。パワーコードやバレーコードのルート音はほとんどこの2本にあること、そして、ほかの弦の音を探すときもこの2本を基準にして移っていけばいいことです。
図を丸ごと暗記するよりも、指板のポジションマーク(3、5、7、9、12フレット)を目印にしましょう。
- 6弦: 3フレットG、5フレットA、7フレットB、12フレットE。まずはマークのある位置を確実にして、そのあいだ(1フレットF、8フレットC、10フレットD)を埋めていきます。
- 5弦: 3フレットC、5フレットD、7フレットE、12フレットA。6弦の同じフレットより、常に完全4度上の音です。
ほかの弦へ広げる
6弦・5弦が1〜2秒以内に答えられるようになったら、4弦と3弦を加えます。このときは新しく覚えるより、すでに知っている弦から移すほうが早いです。6弦の音は、2本となりの4弦で2フレット上に同じ音名でもう一度出てきます。たとえば6弦3フレットのGは、4弦5フレットのGと同じ音名です。このように同じ音どうしをつなぐ形は、オクターブの形のガイドでくわしく紹介しています。
2弦(B)はほかの弦とチューニングの間隔が違うため、形が1フレットずれます。なので2弦は別に時間をとって覚えるのがおすすめです。開放B、1フレットC、3フレットD、5フレットE、8フレットG、10フレットAを目印にしましょう。
シャープ(#)とフラット(♭)は幹音のあいだに
幹音がわかれば、残りの5つの音を別に覚える必要はありません。6弦3フレットがGなら4フレットはG#で、同じ位置をA♭とも呼びます。まずは幹音の位置をすばやく見つけられることが先で、シャープとフラットはそのすぐとなりのマスだとわかっていれば十分です。
数えずに思い浮かべる
最初のうちは開放弦から「E、F、ひとつ飛ばしてG…」と数えてしまうものです。この方法でも答えは出ますが、演奏中に使うには遅すぎます。練習の目的は、計算を記憶に置きかえることです。
- わからなければすぐに答えを見ましょう。5秒かけて数えて当てるより、わからないと答えて正解を見るほうが早く記憶に残ります。
- 音名を声に出して言いましょう。目と手と口がいっしょに動くと、より長く定着します。
- 範囲はせまく始めましょう。最初は6・5弦の0〜12フレットだけで十分です。すべて慣れたら、弦を1本ずつ増やしていきます。
トレーナーで練習する
指板音名トレーナーでは、次のように設定するとこの記事の順番どおりに練習できます。
- 設定で弦を5–6弦、フレットを0–12にします。
- 苦手を集中をオンにします。間違えたり遅かったりした位置がより多く出題されます。
- 基本トレーニングから始めて、位置を見て音名を答えます。慣れてきたら逆方向(音名を見て位置を探す)もまぜていきましょう。
- 記録画面の指板ヒートマップで遅いマスを確認し、次の日にそこを重点的に練習します。
1日に数分ずつで十分です。練習時間の分け方は1日10分の練習ルーティンを参考にしてください。