指板の暗記は、1日に1時間まとめてやるよりも、毎日10分ずつ続けるほうがずっと早く上達します。この記事では、10分をどう分けるか、そして4週間でどのように範囲を広げていけばいいかをまとめたルーティン例を紹介します。
なぜ短く、毎日なのか
音名を思い浮かべるスピードは、筋力と同じようにくり返しで身についていきます。1日にまとめて長くやると、後半は集中力が落ちて同じミスをくり返しがちです。逆に短く区切って毎日やると、忘れかけたころにもう一度思い出すことになり、記憶がしっかり定着します。そのため指板音名トレーナーでは、1セッションで10問以上解くとその日の練習が記録され、毎日続けると連続日数が表示されます。
10分ルーティン
- ウォームアップ、1分: 6弦を開放弦から12フレットまで、幹音だけを押さえながら音名を声に出して言います。手と口をいっしょに目覚めさせる時間です。
- 基本トレーニング、4分: 今週の範囲で、位置を見て音名を答えます。苦手を集中はオンにしておきましょう。
- 逆方向トレーニング、3分: 同じ範囲で、音名を見て位置を探します。基本トレーニングとは逆の方向から記憶を引き出す練習です。
- 同音つなぎ、2分: 音をひとつ選び、範囲内のすべての位置を押さえます。オクターブの形を思い浮かべながら探しましょう。
時間がない日は2だけでもかまいません。10問を超えれば、その日の記録はつながります。
4週間で範囲を広げる
- 1週目: 5–6弦、0–12フレット。ルート音がいちばんよく出てくる2本です。
- 2週目: 3–6弦。4弦と3弦を加え、6・5弦からオクターブで移る練習もいっしょにします。
- 3週目: 1–6弦。2弦は形が1フレットずれるので、特に意識しましょう。1弦は6弦と同じ音なので、すぐに覚えられます。
- 4週目: 1–6弦、0–12フレット全体をランダムトレーニングで。3種類のトレーニングがまざって出題されるので、実際の演奏に近い形で記憶を引き出せます。
正答率が90%を超え、平均反応時間が2秒を切ったら次の段階に進みましょう。スケジュールはあくまで一例なので、記録を見ながら自分のペースに合わせてください。
目標時間を活用する
初期設定では、自分の平均より速く答えられたかどうかを基準に判定します。ある程度慣れてきたら、設定の目標時間をオンにして、基準を自分で決めてみましょう。3秒から始めて2秒、1.5秒と縮めていくと、「わかってはいるけど遅い」位置がはっきり見えてきます。
記録の見方
- 練習カレンダー: 抜けた日がひと目でわかると、また続けやすくなります。
- 反応時間の推移: 日・週・月単位で、平均時間が縮んでいるかを確認します。範囲を広げた週に一時的に遅くなるのは普通のことです。
- 指板ヒートマップ: 遅かったりよく間違えたりするマスが濃く表示されます。その弦とフレットの範囲だけにしぼって、1日練習してみましょう。
練習のコツ
- 数えずにすぐ答えを見る。わからない問題をいつまでも考えていると、練習時間が減るだけです。
- 声に出して言う。特に最初の2週間は効果が大きいです。
- ギターを持って練習する。画面だけ見て答えるより、実際にその位置を押さえながら答えると、手のポジションの記憶もいっしょに積み上がります。ギターから手を離したくなければ、ギターのミュートで答える方法を試してみてください。